ビューティ今昔物語

ビューティ今昔物語

地域によっても変わりますが、8月15日はお盆です。
お盆とは、ご先祖さまの霊を、この世にお迎えする行事です。
この時期は帰省し、お墓参りし、先祖を偲ぶという方も多いのでは?

今日は、わたしたちのご先祖さまも使っていた…かもしれない、昔のスキンケアやメイクについてお話ししたいと思います。

美白命は平安時代から!現代でも人気の美容原料を使っていた?!

美白コスメが定番アイテムとなりつつある今日ですが、美しい白い肌を求める女性の心は、すでに平安時代からあったそうです。
平安時代、丹羽頼康によって記された「医心方」という医学書には、「豊麗で白い肌にする方法」「濃艶な白い肌にする方法」など、なりたい肌別に10種類以上の美容方法が紹介されています。
スキンケアに使うものとしては、「酢」「ハチミツ」「お酒」「卵」などが登場します。
アミノ酸が豊富なお酢、栄養たっぷりのハチミツ、米などを発酵させたお酒は化粧品の原料としてヘアケアやスキンケアに利用されていますし、卵の殻にある薄い膜(卵殻膜)も、最近は美容効果が高い素材として注目されています。
現代に生きる私たちと同じような素材を、当時の女性たちも使っていたのですね。

白い肌ともうひとつ、平安時代のお姫様といえば、背丈よりも長い豊かな黒髪。
医心方には、ヘアケアに関する情報も多く掲載されています。
洗髪後、お酒で髪をすすぐとサラサラになるという、何となく今の私たちにも理解できるものから、焼いた猫の糞を混ぜた油を塗る(!)という驚愕のケア方法(円形脱毛症のケアだそうです)まで様々ですが、当時の人の“美”に対する思いが伝わってきますね。

人気の白粉は水銀や鉛製!昔は美白も命がけ

平安時代には、伊勢白粉が公家御用達の上質な白粉として人気を集めたそうですが、その原料となるのは何と水銀!
伊勢詣の流行とともに全国に伝わり、伊勢地方の特産品となったそうです。
今昔物語集にも、伊勢の水銀商人が鈴鹿峠で盗賊に襲われる話が載っており、平安時代には水銀商人が盛んに往来していたことがわかりますね。
江戸時代に入ると、今度は鉛を主原料にした白粉が人気を集めます。
お米の粉や、デンプン、オシロイバナの種子を利用したものなど、植物由来のものもあったようですが、肌へのツキのよさやのび、白さで、鉛由来の白粉が大人気だったとか。

ところで、皆さんは、白いキレイな肌になれるからといって、鉛や水銀を使用した白粉、使えますか?
たぶん、ほとんどの人が「無理」「怖い」と感じるのではないでしょうか。
鉛も水銀も、中毒を引き起こす有害なもの。
実際、中毒症状によって亡くなった方もかなりの数だったようです。
お母さんが胸元に白粉をはたくため、赤ちゃんに症状が出るケースも多かったそう。
明治時代になると、人気歌舞伎俳優であった五代目中村歌右衛門が鉛中毒になるという事件が起き、危険性が認知されてくるのですが、明治末に使用禁止となるまで使い続けられていました。
危険だとわかっていても、キレイになるため使ってしまうという乙女心。
「わかる…!」と思われる方も多いのでは?
安心して使うことのできる化粧品に囲まれているわたしたちは、幸せなのかもしれません。

いかがでしたか?
今も昔も、「キレイになりたい!」と願う女性の気持ちは同じなのですね。
昔の女性たちに負けないよう、『ビューティ』を磨いていきましょう!

(キレイ研究室 研究員:船木)

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