活性酸素とは?~抗酸化のはなし 1~

抗酸化のはなし~活性酸素とは?~

「酸素」と聞くと、みなさんは何を思い浮かべますか?
「酸素」とは、空気の中に21%程含まれる、原子番号8番目の非金属系の元素のことです。
水と同じく、私たちの生命維持に欠かせないもの。
海などでの潜水時に使われる酸素ボンベを思い浮かべたり…。
理科がお好きな方は、鉄などを錆びつかせる「酸化(物質が酸素と反応すること)」を思いだしたりするかもしれませんね。
酸素は私たちにとって、身近に存在する、とても大切な元素です。
…しかし、意外な一面も併せ持っているのです。

 

酸素は猛毒?!

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私たちは空気中の酸素を利用し、エネルギーを産生する好気性生物で、効率よくエネルギーをつくるため、進化の過程で酸素を利用する能力を身につけました。
酸素を利用する場合、グルコース(ブドウ糖)1分子から38個ものATP(アデノシン三リン酸というエネルギー源)をつくり出すことができますが、嫌気性生物(増殖に酸素を必要としない生物、細菌など)はたったの2個しかつくり出すことができません。
つまり、19倍も効率よくエネルギーをつくることができるのです。
しかし一方で、実は酸素は猛毒ともいえる、とてもキケンな物でもあるのです。
私たちは、酸素なしには生きられないのに、その酸素が猛毒と聞くと、不思議に思われるかもしれません。でも実際は、酸素100%の環境下でネズミを飼育すると、死んでしまいます。
また、地球上に酸素が発生する前に繁栄していた嫌気性生物は酸素が地球上に増えると共に、ほとんどが滅んでしまいました。
前述の鉄も、酸素に触れなければ錆びることはありません。
私たち好気性の生物は、酸素をエネルギー産生に使用するという恩恵を受ける代わりに、酸素と言う猛毒と付き合う道を選んだ生物であると言えるのです。

 

酸素にはいろんな種類がある!

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私たちが普段呼吸している、大気中の酸素は「三重項酸素」という酸素で、安定した状態であり、また空気に21%の濃度であるため、私たちの体に悪影響を与えることはありません。
呼吸で取り入れられた三重項酸素は、血液によって身体中の細胞に運ばれ、細胞中のミトコンドリアという器官にてエネルギー産生に使われます。
しかし、このエネルギー産生時に、酸素分子はある種の酵素類と反応して、どうしても活性酸素と呼ばれる危険な酸素ができてしまいます。
三重項酸素に比べて、不安定なこの活性酸素は、その不安定さ故に身体をつくっている成分(たんぱく質や脂質、酵素など)を攻撃して、どんどん酸化…つまりは、錆びつかせてしまうのです。

私たちが呼吸をする以上、私たちの体はいつも活性酸素と戦い続けなくてはなりません。
では、私たちにとって敵ともいえる、活性酸素とは一体どんな種類があり、どんな性質を持っているのでしょうか?

次回は、活性酸素の種類についてお話ししたいと思います。

[文:キレイ研究室研究員 船木(化粧品メーカー研究員・サプリメントアドバイザー・健康管理士一般指導員・健康管理能力検定1級)]
※この記事は、過去ブログに掲載した記事を加筆・修正のうえ再掲したものです。

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