シワを予防する?!美肌にもマンゴーを取り入れて欲しい。マンゴーに含まれる『マンギフェリン』についてお伝えします!

みんな大好き、マンゴー。
甘くジューシーで、香り高いマンゴーは、一口食べるだけで、南国の風景が目に浮かぶような贅沢な味わいをもたらしてくれます。
そのまま食べるのはもちろん、スムージーやサラダ、カレーなどに使えば、マンゴーの持つフレッシュな風味が料理のレベルをぐっと本格的に。
マンゴーは体にいいの?
こんなに甘いとカロリーは高い??
今回は、夏に向けて大人気となるマンゴーのポテンシャルについてお話しします。

マンゴーにはどんな栄養素が含まれている?

マンゴーには、ビタミンC・E、βカロテン、カリウムなど、ビタミンやミネラルが豊富に含まれています。
甘くてジューシーなマンゴーは、少しカロリーが心配になりますよね。
ですが、マンゴーに含まれるカロリーは100gあたり68kcalと意外と低いんです。
同じ果物で比較すると、ゴールドキウイ(63kcal)と同じぐらい。
これなら、安心して食べることができますよね。
※出典:日本食品標準成分表2020年版(8訂)
マンゴー1個の可食部が200g程度としても、約140kcalなら間食としても気にせず食べることができますね。
しかも、不足しがちな食物繊維も豊富に含まれており、ビタミンやミネラルを補給もできる、キレイを目指す女子にとってはうれしい食材といえます。

マンゴーに含まれるマンギフェリンのパワー!

マンゴーにはポリフェノールが豊富に含まれています。
マンギフェリンは、マンゴーに含まれる天然のポリフェノールの一種で、以下のような効果が報告されています。
●抗酸化作用
活性酸素を除去することで、細胞の老化やさまざまな疾患のリスクを低下させる効果が期待されます。
●抗炎症作用
炎症を引き起こす物質を抑制することで、炎症反応を抑えることが期待されます。
●血糖値のコントロール
糖の吸収を遅らせることで、血糖値の上昇を抑える効果が期待されます。
●脂質代謝の改善
脂肪の合成を抑制することで、肥満や血中の脂質を低下させることが期待されます。
マンギフェリンはマンゴー以外の果物(オレンジ・グレープフルーツ・キウイフルーツなど)にも含まれていますが、極微量とのこと。
種類や成熟度によっても異なりますが、マンゴーは最も豊富なマンギフェリンの供給源であるといえます。
種類によっても異なりますが、中国でマンゴーに含まれるマンギフェリン量を調査した結果、果肉には約0.2mg/100g、果皮にはに約7mg/100gと、皮に多く含まれていることが分かりました(出典:Int. J. Mol. Sci. 2012, 13(9), 11260-11274)。
マンゴーをスムージーにしたり、ミキサーにかけたりするときには、皮ごと使うとマンギフェリンがしっかり摂取できますね。

シワを予防する?!美肌にもマンゴー

私たちが太陽光に含まれる紫外線(UV)に慢性的にさらされると、シミやシワ、たるみなど光老化が発生することは皆さんご存知だと思います。
実は、ヒト角化細胞を用いた試験により、マンギフェリンが紫外線照射によるダメージによって起こるシワを抑制することが報告されています(出典:Eur J Pharmacol. 2012 Aug 15;689(1-3):38-44)。
こちらの試験では、マンギフェリンがシワの平均の長さと平均の深さを抑制されたとのこと。
ビーチで何かドリンクを飲む際は、マンゴーを使ったものにしてみてもいいかも?
マンゴーは主にインドやインドネシア、メキシコ、フィリピンなどで生産されていますが、いずれも気温が高く紫外線照射量も多い地域です。
ビタミンやミネラル、ポリフェノールなどを豊富に含むマンゴーは、昔からこの地域に住む人々の健康や肌を守っていたのかもしれません。

FAOSTAT(国際連合食糧農業機関のデータベース)によると、バナナやりんご、柑橘類、ブドウなどと並んで、マンゴーは世界中で消費量が多い果物のひとつです。
日本でも沖縄や宮崎など、温暖な地方で栽培され人気を集めています。
かき氷やスムージー、アイスクリームやパフェなど、夏に美味しいスイーツにも欠かせないマンゴー。
今年の夏も楽しみたいですね!

[文:キレイ研究室研究員 船木(化粧品メーカー研究員・サプリメントアドバイザー・健康管理士一般指導員・健康管理能力検定1級)]

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