人生で落ち込んでしまったとき、勇気が欲しい、パワーがもらえるおすすめの映画をご紹介!

人生で落ち込んでしまったとき、本や映画から、立ち直るヒントや元気をもらえること、ありますよね。
今回は、株式会社コレットの代表でマインドトレーナーの田中よしこさまに、パワーがもらえるおすすめの映画についてお話を伺いました。

ユダヤ系で初の判事になった女性、ルース・ベイダー・ギンズバーグの実話映画

私が皆様におすすめするのは、2018年に米国にて公開され『ビリーブ 未来への大逆転』です。
特に人生詰んだと思ったとき、仕事でつまづいたとき、自信がなくなったときにおすすめの映画です。
今ではジェンダーフリー、多様性が受け入れられ始めていますが、そういった理解がなかった時代背景の学びにもなります。
ルース・ベイダー・ギンズバーグ。
彼女はアメリカでは歴代2人目の女性判事であり、ユダヤ系で最初の判事です。
「アメリカ人が尊敬する女性ランキング」では必ず上位に名前が挙がる、私も大尊敬している方です。
この映画はアメリカ合衆国最高裁判所判事ルース・ベイダー・ギンズバーグが弁護士を目指して、差別や偏見に満ちた1950年代の学生時代からの長い奮闘が描かれています。

100%不可能といわれても諦めない…過酷な時代を生きた、一人の女性の軌跡

映画では、主人公に数々の障害が襲い掛かります。
それは今の私たちの世界からは想像もつかない理由と理不尽な壁たちです。
そもそもハーバード大学のロースクール入学時、500人のうち女性はわずか9人。
女子トイレもない時代。
男尊女卑の扱いを受ける中、がんにかかってしまった夫の看病や、娘の育児もこなしつつ、大学の勉強との両立というハードな生活をこなしていくルース。
結果、ハーバード大学、途中で編入したコロンビア大学ともにきわめて優秀な成績を残し、なんと首席で卒業。
それにも関わらず、ルースは女性であることや、ユダヤ人ということで差別され、就職もできないという現実に。
就職できない彼女は、ロークラークとして働くも、法律の中に潜み性差別を是正する機会をうかがっていた彼女は、「男性が控除を受けれない介護の法律」に目を付けます。
男性への差別からのアプローチの方が共感を得られやすい、その後、女性の性差別の是正もできると考え精力的に動きます。
訴訟に持ち込むまでも壁だらけですが、新しい視点とアイディアでまずは訴訟までにこぎつけるも、未経験の彼女ではとても口頭弁論をおこなえないという状態に。
そんなたくさんの紆余曲折を受けながら献身的な夫に支えられ、独自の視点で一石を投じ「100%不可能」といわれた裁判で勝訴を勝ち取ります。
そして、女性としてはアメリカで2人目の連邦最高判事となる道を切り開いていきます。
なにしろ男尊女卑まっさかりの1950年代、法律を変える、女性の権利を確立させるがミッションなので、壁を越えても超えても、新しい問題が出てきて門前払いの状態の八方ふさがりに思える社会の中で、常に前に進み続ける。ずっと諦めない。
小柄な女性なのに、女性の権利と平等への熱い想いがまったくブレない姿にとにかく頭が下がり、勇気をもらえます。
最も影響を受けたのは、彼女は常に“世界を平等にする視点”を持っていること。
自分だけでなく、自分の後に続く女性の法律家、女性の立場を平等にするが、まったくブレません。

互いを認め合い、支えあう。夫との対等な関係も素敵

何よりも素敵なのは同じ法律家である夫であるマーティンとの関係。
マーティン自身が平等な夫婦関係の大切さに気付き、何があってもルースの味方!
ルースの知性を最大限に尊敬し、彼女が社会で活躍できるようにサポートし続けています。
家事もマーティンがサポート。
そして、ルースがコロンビアの判事に任命された際には、自身の高給なNYの弁護士のキャリアを捨て一緒にワシントンについていきます。
映画のなかでは本人ご夫妻が出てきますが、素晴らしい関係が画面越しでも伝わりますし、
とても気さくなルースが、人そのものを尊重している素晴らしい人柄であるのが分かります。

ルースに続け! 是非覚えておいてほしい、元気をもらえる言葉

大好きな印象的な言葉はこちらです。
「Change minds, and you change the world」
「心を変えれば、世界も変わるのです」
シンプルな一言ですが、このマインドでアメリカの法律を変え、最後には世界を変えた彼女の生きざまが表れています。
私も仕事柄マインドを扱う仕事なので、自分の無力さに打ちのめされそうになった時。
この映画を見ると「彼女に比べたらこんなのなんだ!ルースに続け!」と、自分の壁は小さなことだと思えて、前に進めますし、パートナーへの尊敬もいつも大切にしたいと改めて思えます。
仕事も、愛も、自分のパッションもあきらめず世界を変える!
壁は必ず自分で乗り越える、背中を見せてくれたルースに心から尊敬と感謝を送ります。

映画の中でも数々の名言が出てきますが、80歳を超えたルースが辞任について聞かれたときの答えがまたかっこよくて「私の仕事はまだ終わってない、辞める気はありません」ときっぱり答えていました。
ずっと先の世界を見据え、自分の役割をブラさず持ち続けたルースの強くしなやかなマインドは私の人生に欠かせないお手本です。

[執筆者]

田中よしこ
株式会社コレット 代表取締役
マインドトレーナー
幼少期に母親からの虐待を経験した虐待サバイバーである自分が、自己肯定感マイナスの状態から手探りでを立て直したという自身の経験を活かし、10年間で多くの方の人生を対面の完全個別セッションで好転させてきたマインドトレーナー。
経験と脳科学と心理学をベースにした独自の個別セッションを提供している。
クライエントは全国・海外にも。監修記事はananやar雑誌他webメディアに掲載あり。
著書:『自分の気持ちがわからない沼から抜け出したい(角川書店)』は、翻訳本が韓国・タイでも出版される。

株式会社コレット
https://smilelabo-collet.com/

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