梅雨時期の体調不良。原因は「気圧」だけじゃない!「カビ」も原因のひとつかも!?
梅雨入りして雨の日が続くと、なんだか気分も体調も下降気味・・・。
「ここかしこ 痛み体は 梅雨にいる」なんて川柳にも歌われるとおり、関節や古傷が傷むなんて方もいらっしゃるのではないでしょうか?
今日は、なぜそうなるのか&対処法についてお話ししたいと思います!
梅雨時期の体調不良の犯人は?
まず、重要なのが気圧です。
天気が良い=高気圧、天気が悪い=低気圧というイメージはあっても、具体的に説明しようとすると、なかなか難しいのではないでしょうか。
気圧とは、気体(空気)による圧力のことで、日常であまり意識することはありませんが、私たちはいつも空気に押されているのです。
高気圧のときは、膨らんだ風船の注入口をほどいたときのように、圧力が低い方へ空気を吹き出す格好になり、地上へ向けて「下降気流」が起こります。
反対に低気圧の時には、上空へ向けて空気が流れる「上昇気流」が起こり、水蒸気を含んだ空気が上空へ流れるため、雲が発生し天気が悪くなるのです。
そのため、低気圧のときは空気が薄く、酸素が少ない状態になります。
気圧が関係する体調不良の原因としては、
・自律神経が低気圧に対応しようと働くが、急な変化で対応しきれない
・気圧がさがると体が膨潤するため、血流やリンパの流れに影響が出る
・ヒスタミンの過剰分泌が起こり、アレルギー症状や関節の痛みが出る
などが考えられています。
これらを緩和するには、
・ぬるめのお湯にゆったり入浴…心身をリラックスさせ、血液やリンパの流れを改善し、自律神経を整えてくれます。
・軽い運動をする…血流やリンパの流れをよくします。軽いウォーキングやストレッチがおすすめです。
・朝日を浴びる…しっかり朝日を浴びて、体内時計を整えましょう。
・体を冷やさない…クーラーや冷たい飲食物で体を冷やしすぎないように気を付けましょう。
などが重要です。
梅雨時期に気になる「カビ」も体調不良の原因かも?!
じめじめした季節にとっても気になるカビ。
もしかしたら、カビも体調不良の原因かもしれません!
食べ物の傷みも早くなるので、冷蔵庫の管理や調理法など、気を付けている方も多いと思います。
ですが、食品だけではなく、梅雨時期は家じゅうでカビが繁殖しやすいのです!
家で見られる主なカビ
・黒カビ
浴室・洗面所の壁、シンクやエアコンの中など。食品や衣類にも発生する。
・赤カビ
浴室の壁や洗面器などにつくピンク色のぬめり。
・青カビ
お餅やパン、柑橘類などに発生。革製品・ハウスダストの中などさまざま。
・麹カビ
パン・穀類・ナッツ類に発生。
・乾き麹カビ
衣類・古本などのカビ臭い原因となることも多い。
・小豆色カビ
チョコレートや羊羹など、糖度の高い食品に発生。
皆さんご存じのとおり、カビはペニシリンを分泌したり、チーズや味噌などの食品を発酵させたりと、私たちにとって有用な面もあります。
しかし、カビはアレルギーや喘息の原因にもなりますし、強力な発がん物質として知られるアフラトキシンを発生させるカビもあります。
カビは湿度65%以上、温度25℃前後を好むといわれていますので、ぴったり当てはまってしまうこの時期はしっかりカビ対策をしましょう!
・とにかく換気&除湿(なるべく湿度50%以下を目指す)
・エアコンのフィルターや扇風機の羽はこまめに掃除する
・ホコリや食べかすなど、カビのエサになるものを部屋に残さない
また、気になる食品のカビですが、カビの生えているところを削ったり切り取ったりしても、カビの菌糸は奥深く入っているので、もったいないですが食べない方が賢明です。
仮に焼いたりゆでたりして加熱する場合でも、熱に強いカビもあったり、カビ毒は熱に強い(通常の調理や加工温度ではほとんど分解されない)ので、安心とはいえません。
食品にカビを発生させないことがいちばん大切です。
冷蔵庫にしまうのはもちろんいいことですが、冷蔵庫内も意外とカビが多い場所なので、この時期は特に冷蔵庫内の掃除をこまめにおこないましょう。
ただでさえ気分が滅入りがちなこの季節。
規則正しい生活と、お家の清潔を心がけて、心身ともに元気に過ごしたいですね!
[文:キレイ研究室研究員 船木(化粧品メーカー研究員・サプリメントアドバイザー・健康管理士一般指導員・健康管理能力検定1級)]