えっ、実はみんな似合わない服を選んでいる? 自分に似合う服がわかる骨格診断とは?

「クローゼットの中に気に入る服がない」
「何を着ても似合わない気がする」
誰でもこのようなことを感じたこと、ありますよね。
また、年齢を重ねていく過程で何を着れば良いか分からなくなってしまう方も多いのではないでしょうか。
今回はキレイ研究室研究員である私船木が、イメージコンサルタント養成スクールであるICBインターナショナルの代表であり、骨格診断のパイオニアである二神弓子先生にお会いして、骨格診断や本当に似合う服の選び方などについて伺ってきました!

二神 弓子(ふたかみ ゆみこ)
株式会社アイシービー代表取締役社長。
一般社団法人骨格診断ファッションアナリスト認定協会代表理事。国際カラーデザイン協会パーソナルスタイリスト事業企画委員長。ミスインターナショナルトレーニングディレクター。イメージコンサルタントとして20年間で約13,000人の指導実績を持つ。著書に『骨格診断×パーソナルカラー本当に似合う服に出会える魔法のルール』(西東社)、『色の心理学をかしこく活かす方法』(河出書房新社)、『骨格診断とパーソナルカラー診断で見つける似合う服の法則』(日本文芸社、森本のり子著、二神弓子監修)などがある。

二神先生がイメージコンサルティングを始めたきっかけを教えていただけますか?

一時期モデル事務所に所属し、そこでヘアメイクやファッションを学びましたが、その後は普通に就職して一旦はOLになりました。
そのときに、同僚たちからメイクやファッションのアドバイスを請われる機会が多かったんです。
確かに、彼女たちはトレンドを取り入れてはいるけれど、メイクもファッションもどこかアンバランスというか、何だかしっくりこない感じでした。
街を見回しても、そういう方がたくさん。
「もったいない!」
「みんな、もっと可愛くなれるのに!!」
いつもこういう風に思っていました。
ファッションって、メイクだけがキレイでもだめ。
すごく姿勢が美しくても、服がいまいちだとなにかおかしい。
服がばっちりでも、ヘアメイクがあっていないと決まらない。
トータル的なバランスが重要なんですよね。
そういうものを提供していきたいなと思ったのが、この会社((株)アイシービー)をつくったきっかけです。
初めは、OLを続けながらの週末起業。
生徒数も10人に満たない程度で、会場を借りてレッスンをおこなえば、赤字になってしまうくらいでした。
当時は生活費のためにバイトを増やしたりしながら、何とか生活をしていました。
貧乏もいろいろ経験しましたよ(笑)

骨格診断のメソッドはどのようにして生まれたのでしょうか?

当時所属していたのが研修会社だったのですが、そのころ骨格診断に関する知識を得ることができました。
骨格診断をおこなっていた柘植先生に出会って、いろいろ学びました。
ただ、当時の骨格診断は、メソッドとしては研究段階でした。
そこで、さまざまな検証を重ねながら、つくり上げていくという作業を繰り返しました。
骨格診断のメソッドが今のように確立するまでには、引き継いでから10年ほどかかっています。
骨格診断は、生まれながらに持っている骨格を3タイプに分類しておこないます。
男性であっても女性であっても、日本人であってもそうでなくても、すべての人が3つのタイプに分類できます。
骨格診断では、「ストレート」「ウェーブ」「ナチュラル」の3つに分類していますが、着手した当時は違う名前でした。
骨格がストレートの方は『かっこいい』、ウェーブの方は『かわいい』……のようなイメージが連想されるような名前がつけられていました。
しかし私としては、骨格とイメージは結びつけたくなかったというか、別物として考えています。
どんな骨格の方であってもいろいろなイメージのファッションを楽しめますし、その魅力や楽しさをお伝えしたい。
そのため、3つの骨格タイプには「ストレート」「ウェーブ」「ナチュラル」という、無機質でイメージの付きにくい言葉を選択しました。

骨格診断ではどのようなことがわかるのでしょうか?

骨格は、生まれた時に決まっているため、一生変わることがありません。
太っても痩せても骨格は同じ。
つまり、得意なファッションの傾向は太っていても痩せていても同じなのです。
ただ、骨格によって似合う服や得意な服の範囲があるとすると、加齢や体形の変化によって、その範囲が狭まると 考えられます。
やはり、若くてスタイルの良いときは、似合う服はどうしても多くなりますね。
そのため、「年を経て着るものが分からなくなった」という経験は、実は私にもあります。
20代から30代、30代から40代と、年代を重ねていくと何度も訪れます。
「自分の好きな服を着たいけれど、周りから『若づくりのイタイ人』と思われたくない」
このように考え始めると、本当に何を着たらいいか分からなくなってしまうんですよね。
ただ、長年ファッション業界でライターをしている友人が「現代は20代と40代が同じ服を着る時代でもある」と言っていました。
現代はファッションが多様化し、何をどう選んで、どうトレンドを取り入れるか、選択肢が増えているのですごく難しくなっているんです。
いくつになってもトレンドを追うことはできますが、やはり取り入れるのが難しいトレンドもあります。
皆さん何をどう取り入れるか、悩まれると思いますが、骨格に合っているアイテムは自分にすごくなじむので、比較的違和感なく使えることが多いんです。
ファッションって、2つの目的があると思います。
「自分が楽しむ」ことと、「他人に自分をどう演出するか」ということ。
自分のためだけに、好きな服を着るときももちろんあってもいいし、そこは割り切って思いっきり楽しんでいいと思います。
そして「似合う服でキレイな自分を演出しよう」というとき。
骨格診断はそのときのためのメソッド
なのです。

好きな服と骨格に合った似合う服って違うものなのですか?

実は、基本的に自分の好きな服って自分に似合わない服なんです。
例えばストレートの方はウェーブに似合うスタイルが好きで、そういう服ばかりを選んでしまいがち。
憧れの女性像や芸能人なども、自分の骨格と違う方をイメージされている方が多いですね。
ないものねだりというか、自分の骨格とは違うイメージに、憧れを持つのかもしれませんね。
そのため自分の好みで選んでしまうと、似合わない服を選んでしまうことが多くなってしまいます。
余談ですが、実は街で見かけるカップルも、骨格タイプが違う組み合わせがすごく多くて。
やっぱりパートナーにも服同様、自分にないものを求める傾向があるようです。
反対に売れっ子芸能人のご夫婦は、同じ骨格タイプの組み合わせが多かったりします。
そのくらい自分を好きじゃないと、厳しい芸能界で売れ続けるのは難しいのかもしれませんね。
誰もが持っている『自分本来のキレイさや可愛さ』を全否定して、なれない理想に近づこうとしている方がたくさんいらっしゃいます。
ですがここは割り切ってこのメソッドをおこなうことで、一番キレイな自分に出会えたり、気づけたりする。
自分でも知らなかった自分を発見できるのが、骨格診断のメソッドなのです。

生涯変わらない、ずっと自分に似合う服を見つけることができる、骨格診断。
「自分の骨格を知りたい!」
と、皆さん思われたのではないでしょうか?
次回は気になる自分の骨格タイプの判断方法と、おすすめのファッションについて、さらに二神先生に教えていただいちゃいます!
お楽しみに!!

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