香水をつける場所は気温によって変えた方がいいって知ってた!?香水の正しい使用方法を教えます

すれ違った時に、ほのかに良い香りが漂うと、その人のことをとても魅力的に感じてしまうことってありませんか?
香りというのは私たちの記憶に強く作用し印象を強く残すため、香水というアイテムは度々小説にも登場します。
数ある化粧品の中でも、ストーリー性の高いアイテムである香水。
今回は香水(フレグランス)についてお話しします。

知ってる? 香水の種類と使いかた

私たちは香りを楽しむためのアイテム全般を指すフレグランスのことを「香水」ということが多いですが、一口に香水といっても種類はさまざまです。

香料の濃度が高いほど香りの強さや持続性が高く、価格も高い傾向があります。
また、日本人は強い香りを苦手とする方が多いので、初めてトライする時はオーデコロンやオードトワレなど、香りの軽いアイテムから始めるのがおすすめです。
香水は体温が高いところへつけると強く香るという特徴があります。
そのため、血管の集まる手首や首元へつけるのがポピュラーな使い方ですが、TPOに合わせてつける場所を工夫してみましょう。

夏は特に注意! 香水の使用方法


香料には様々な成分が含まれています。
その種類や使用する人の体質・肌質、その日の体調などによって、香水をつけて長時間紫外線を浴びると、かぶれやかゆみ、シミができるなどの肌トラブルが起こることがあります。
外出するときは、できるだけ直射日光に当たる場所を避けてつけるようにしましょう。
多量の汗と香水が混ざるとせっかくの良い香りも台無しに。
服装にもよりますが、汗が溜まり、蒸れやすい首筋や胸元などは避けましょう。
また、夏期は塗布量つける場所にも気を付けましょう。
気温が高いと香り成分が揮発しやすくなり、香りを感じやすくなるといえます。
さらに、湿度が高いと芳香成分が空間にとどまりやすく、比較的香りも長く感じられる傾向があります。
そのため、香りが立ちやすい夏は、足首や太ももなど、ちょっと顔から離れた場所につけるとよいでしょう。
スカートのすその裏地などにつけると、動いたり風で揺らぐたびにふわりと香るので夏向きです。
この時期は香りが重いパルファンは避け、オードトワレやオーデコロンなど軽いものを選びましょう。
また、汗をかいた上から香水をつけることは避けてください。
シャワーを浴びたり、ぬれタオルなどでしっかり汗を拭きとって、清潔な状態にしてから使用しましょう。

-この香りを常に身に着けていなさい。良い香りを身に着ける時間のある女性なら、たいていのことはカバー出来る。-
山田詠美さんの小説『放課後の音符(新潮社)』に出てくるセリフの一節です。
この小説にはJEAN PATOUの『ミル(1000)』という香水が登場し、上記のセリフとともに、父親から大人になりかけた主人公へプレゼントされます。
小説なのでもちろん実際に香ることはないのですが、初めて読んだときは甘く大人っぽいというミルの香りを想像しながら、「いつか自分も香水の似合う大人の女性になりたい」と憧れたものです。
実は、絶世の美女と呼ばれる女性も、香りをとても上手に取り入れたそうです。
古代エジプトの女王クレオパトラは、バラの花びらを浮かべたお風呂に入ったり、寝室にバラの花を敷き詰めていたそう。
傾国の美女と呼ばれる古代中国の楊貴妃は、麝香(ムスク)の香りを好んで使用していたといわれています。
魅力と香りは、密接な関係にあるようですね。
洋服だけでなく、香りも着こなす女性を目指してみませんか?

[文:キレイ研究室研究員 船木(化粧品メーカー研究員・サプリメントアドバイザー・健康管理士一般指導員・健康管理能力検定1級)]

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