[3]大人のための英語学習のスマートな始め方。書くこと以上に有効なのが「音読」!とにかく英語を口から出そう!

大人のための英語のリスキリング。
どうやったら英語を身に付けることができる?
株式会社ブルーフレイムの代表で、コペル英会話教室の運営をおこなう、イムラン スィディキさまに大人のスマートな英語学習について伺うシリーズ、今回は3回目、最終回です。

ポイント(3)とにかく英語を口から出す

ノートにたくさん英語表現を書いたのは良いけれど、全く覚えられない、と言う方がとても多いです。
自分は頭が悪いんじゃないかと相談してくる方もいます。
でも、ノートに書いたくらいで覚えられるのであれば、小学生、中学生の時の漢字テストはみんな100点だっただろうし、あなただって明日にでも漢字検定1級を取れます。
ノートに1回書いたくらいで、覚えられる訳はないので、ノートに書いたことを覚えられていなくても、全く気にしないでください。
では習ったことを覚えるためにはどうすれば良いのか。
書くことももちろん有効ですが、書くこと以上に有効なのが「音読」です。
声に出して英語を読むってことです。
音読は目から入ってきた情報を口を使って発します。
そしてあなたが発した音はあなたの耳に届きます。
つまり音読すると目、口、耳の3つの器官を使うわけです。

ノートを取る時には手を動かし、目も使います。でも、ノートを取ることに必死で、英文の内容や意味にあまり意識が向いていないことが多いですよね。
それではいくら書いてもさすがに覚えられません。
それと比べると音読は読んでいる英語の内容を意識しながら読むことができ、目、口、耳と使うので、記憶に定着する確率がめちゃくちゃ上がります。
そして、音読にはもうひとつ大きなメリットがあります。
それは、「英語を話すリハーサルになる」ということです。
日本人の生徒さんはたくさん勉強した後に、英語を話す練習をせず、突然オンライン英会話などで英語を話そうとします。
英語を話そうとするその意気込みは最高に素敵なのですが、ほとんどの方が撃沈します。

撃沈の理由は…
「あんなに勉強したのに、英語が全然出てこなかった…」
そう感じるためです。 
でも勘違いしないでもらいたいんです。
英語が出てこない理由は、英語を口からほとんど出していないから、英語を口から出す感覚に慣れていないからなんです。
決して、勉強不足ではありません。
逆に、勉強のしすぎで、練習をしていないってことなんですよ。

音読をしていると、絶えず英語を口から出しているので、当たり前ですけど、英語が出てきやすくなります。
練習で英語を口から出しているのと、本番でも英語が口から出やすくなるのは、当たり前ですよね。
ぜひ、音読をあなたの英語学習の一部にしてください。

ということで、大人になってから英語を習い始める際のポイントを3つご紹介しました。
どれも簡単にできることだと思います。
まずは今日中に動画配信サイトであなたの好きな英語の先生を見つけてください。
そして明日は早速ノートとペンを買いに行きましょう。
その後はどんどん書いたものを声に出して読んでください。

今年こそは英語を身につけて、あなたの生活そして人生をワンランクもツーランクもレベルアップさせてくださいね。
陰ながら応援しています!


イムラン スィディキ Imran Siddiqui
株式会社ブルーフレイム代表
1976年生まれ。
上智大学大学院時代、複数の英会話スクールで人気講師となる。
大学院卒業後、会社勤めしながらも英語教育への熱意が冷めず2003年「コペル英会話」を設立。
2017年、株式会社ブルーフレイムを設立。全国で英会話セミナーを開催、オリジナル英語教材も数多く手がける。
2019年より英会話講師・英語コーチの育成を開始。大人の語学留学や親子留学のプロデュースも手がける。
2020年3月よりオンラインの英語学習プログラムを大人および子ども向けに展開。
2021年には大田区の学生向けの個別学習塾を引き継ぎ、塾業界に参入。
おもな著書に 『人生が劇的に変わる 新・英語日記: 1 日1つ、日本語で日記を書くだけで英語がスラスラ話せる』、『これを読むまで英語はあきらめないでください!』(大和書房)などがある。

コペル英会話教室
コペル英会話

関連記事一覧