ごぼうの食物繊維でお腹も脂肪もスッキリ!さらに美肌、消臭効果も!?
今回のテーマは「キク科の根菜」なのですが、どんな野菜かわかりますか??
実は、日本人にとってはおなじみの野菜である、ごぼうのことなのですが、根っこのイメージばかりで、キク科…というか、あまり花が咲くイメージはありませんよね。
意外なことに、ごぼうはアザミのような美しい赤紫色の花を咲かせるそうで、アザミ同様に棘もあるため、花言葉は「私に触らないで」という、ちょっと剣呑なものだったりします。
泥だらけで細長いその姿からは想像できない一面を持つごぼうですが、実はその魅力も想像以上!
今日はごぼうの持つ、豊富な魅力についてお話しします。
ごぼうにたっぷり含まれている、第6の栄養素とは??
炭水化物・たんぱく質・脂質を3大栄養素といい、それにビタミン・ミネラルを追加したものを5大栄養素、そしてそこにもうひとつ、「食物繊維」を加えたものを6大栄養素とよんでいます。
食物繊維というと消化されずに排出されるため、お通じを良くする…くらいのイメージしかない方もいるかもしれませんが、実は健康に大きくかかわる成分として現在注目を集めているのです。
食物繊維には水に溶けない不溶性タイプと、水に溶ける水溶性タイプがあり、前者は便のかさ増しや腸の蠕動運動を促進することで排泄の機能をサポートし、後者は糖の吸収を緩やかにし、血糖値の急上昇を防いだり、コレステロールの排出を促したり、腸内フローラを整えたりするなどの健康効果に注目が集まっています。
不溶性の食物繊維はいわゆる「繊維質」な食べ物に多く含まれており、水溶性食物繊維はオクラや海藻など、粘り気のある食べ物に多く含まれているのですが、なんとごぼうにはその両方が含まれています。
=ごぼうに含まれる食物繊維=
不溶性・水溶性、どちらもたっぷり含んだごぼう。
実は、食物繊維の1日の摂取推奨量(2015年版)は成人男性で20g、成人女性で18gとなっているのですが、クリアできている人はごくわずか、ほとんどの人に不足している状況です。
また、1日に24g以上摂取すると、心筋梗塞のリスクを下げるともいわれています。
ごぼう100g中には、不溶性:3.4g、水溶性:2.3gの計5.7gもの食物繊維が含まれます。
ごぼうをたっぷり食べて、お腹も脂肪もスッキリさせたいですね!
ごぼうで魅力UP!
ごぼうには、アンチエイジングの強い味方、ポリフェノールも豊富に含まれます。
ごぼうを切ってしばらく置くと、黒く変色してしまいますが、これがポリフェノールによるもの。
少し苦味のあるクロロゲン酸やサポニン、渋みのあるタンニンなどですが、これらは高い抗酸化作用を有しています。
色や味が気になる方は、水にさらすことで抜くことができますが、同時に栄養価も下がってしまいます。
水にさらすときは、なるべく短時間にとどめましょう。
また、これらの栄養素は皮に多く含まれるので、全部剥いてしまうのは避け、タワシや丸めたアルミホイルで軽くこすって泥を落とす程度にすると、余すことなくごぼうの栄養を摂取できます。
ポリフェノールは、美肌作用や抗がん作用など、さまざまな効果が期待されています。
また、ごぼうは強い消臭作用を持つことがわかっており、口臭や体臭が気になる方にもおすすめです。
魚の煮つけにごぼうを添える方は多いと思います。
これは、美味しさのためでもありますが、ごぼうが魚臭さのもとであるトリメチルアミンに作用することから、ごぼうの消臭効果を利用しているのです。
ダイエット効果に美肌効果、お通じもよくなり、さらに臭い対策にも働くごぼうは、女性のキレイの強い味方ですね!
見た目の地味さとは違い、女性の心強いサポーターとなってくれる野菜、ごぼう。
お通じの良くないときは、ごぼうとこんにゃくのきんぴらをつくってみたり、アンチエイジング効果を高めたいときは、ごまやくるみと合わせてみたり。
そのときの状況に合わせて、さまざまなごぼう料理を味方に付けて、キレイを向上させちゃいましょう!
[文:キレイ研究室研究員 船木(化粧品メーカー研究員・サプリメントアドバイザー・健康管理士一般指導員・健康管理能力検定1級)]