どうして手荒れは冬に起こりやすいの?手荒れの原因と予防法

空気が乾燥し、肌の乾燥も気になる季節。
この時季は、スキンケアを入念におこなっているという方も多いのではないでしょうか?
そんな中、一度起こるとなかなか治りにくく、厄介なのが「手荒れ」。
今日は、主婦の方に多いので「主婦湿疹」と呼ばれることもある「手荒れ」について、ご説明したいと思います。

どうして手荒れは起こるの? 冬に起こりやすい理由は??

手荒れは、特に主婦、美容師、飲食店員、などによくみられる病気です。
皮膚の水分量が減少して水分保持能力が低下し、水仕事などをする際に洗剤や水などによってさらに皮膚の保湿成分が奪われることによって起こると考えられます。
水分を失った皮膚は、柔軟さや滑らかさを失い、乾燥、スケーリング(角層が塊となって剥がれてしまうこと。鱗屑ともいう)、亀裂、肥厚などを生じ、いわゆる「手荒れ」の状態になります。
手荒れは、利き手の親指・人差し指・中指の先端や人差し指と中指の間の部分に発生しやすく、次第に手全体に広がっていきます
そして、手荒れが最も起きやすくなるのは、ちょうど今頃から。
ハンドクリームを使用する方が多いのが11月~2月の期間であるという、アンケートの結果からも分かりますね。(香り?使用感?何で選ぶ?ハンドクリーム~リサーチレポート~
なぜ、冬場は手荒れが起こりやすいのでしょうか?
私たちの皮膚は、皮脂と汗が混ざり合い皮脂膜となることで、水分蒸散や外部からのストレスから保護されています。
しかし、冬の皮脂の分泌量は、夏の半分ほどになってしまうことがわかっています。
冬になって皮脂量が減少すると十分な皮脂膜が形成されないので、外的な刺激に対する防御力が弱まり、乾燥しやすい状態になってしまうのです。
また、皮脂は加齢によっても減少することがわかっており、一般的に30代の頃と比較すると、50代は60%程度になってしまいます。
冬場は、ただでさえ減少してしまう皮脂膜が、水仕事などで繰り返し除去されてしまうことで、手荒れが起こりやすくなってしまうのです。
手荒れが起こっても、水仕事をやめるわけにはいかないため、一度手荒れを起こすとなかなか治りづらく、多くの方を悩ませています。
また、アトピックドライスキンの方は手荒れが起こりやすいので、特に注意しましょう。

手荒れは予防が大切! 予防法と治療法

一度起こるとなかなか治りづらい手荒れは、予防が最も大切です。
水仕事のあとはもちろん、普段でもなるべくこまめにハンドクリームを塗るなどして、乾燥を防ぎましょう。
調理の前などには難しいかもしれませんが、水に触れる前にワセリンなどを塗り、あらかじめ保護膜をつくっておくこともおすすめです。
食品や食器、洗濯ものなどに直接触れる手のひらや指の腹などは避け、手の甲などでお試しください。
そして、手荒れの原因一位と考えられる食器洗いの際は、
●必要以上に洗剤を使用しない
そのために、油汚れなどはペーパーやタオルなどでふき取っておく・水につけておくなど、スピーディかつ効率的に洗えるような工夫を
●洗うときもすすぐときも、皮脂が奪われにくいぬるま湯で
給湯温度を、体温より低いぬるま湯(32~35℃程度)に設定
を意識しておこないましょう。
それでも手の乾燥が気になったら、早めに手袋の使用を。
水仕事=ゴム手袋をイメージする方も多いと思いますが、ゴムがかぶれによる手荒れの原因となる方もいるので、その場合は使い捨てのポリエステルの手袋を利用しましょう。
手荒れがひどいときは、入浴やシャンプーの時にも使うとなお効果的です。
それでも痛みが強かったり、繰り返し起こったりする場合は、自己流のケアはストップして、一度皮膚科を受診しましょう。

食事の支度に食器洗い、洗濯に掃除。
主婦はなかなか手を休めることができませんよね。
「たかが手荒れぐらい……」と、軽く考えてしまいがちですが、手荒れは『進行性指掌角皮症』というれっきとした皮膚病です
男性より皮脂の分泌量が少なく家事をすることの多い女性は、半数近くが手荒れに悩んでいるともいわれています。
お子さんやご家族を優先してしまいがちですが、がんばっている自分の手もきちんといたわってあげてくださいね。

[文:キレイ研究室研究員 船木(化粧品メーカー研究員・サプリメントアドバイザー・健康管理士一般指導員・健康管理能力検定1級)]

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