無意識のクセが教えてくれる不調のサイン。そのクセはもしかしたら疲れているサインかも。確かめてみて!

ハードな仕事、家族の急病。こんなわかりやすいトラブルの後には、疲れを感じやすいもの。

でも、じわじわと溜まる疲れは意外と自覚しづらく、気づいたら肌あれやクマとして出ることもありますよね。
早いうちに、疲れのサインに気づけば、大きなトラブルになる前に手が打てるはず。
今回は「ちょっと疲れがたまった時に、ついやっちゃいがち」なクセをご紹介します。知って、気づいて、早めに疲れを癒しましょう。

頬杖をつく

デスクでの作業中や、帰宅後のくつろぎタイム、つい頬杖をついていませんか?
実はこれ、お疲れサインである可能性が高い行動です。

人間は立った姿勢を保ったり、座って上半身を起こした姿勢を保ったりするために、かなり多くの筋肉を使います。
背中側でいえば、脊柱起立筋や広背筋、胸やお腹周りでいえば大胸筋や腹直筋など、数え切れないほどの筋肉を使っているのです。
長時間、立っていたり座っていたりすれば、その数多くの筋肉に疲れがたまってきます。無意識にその疲れを補い、首から上の重みを支えようと、頬杖をついてしまう。

こんな順序で、頬杖をついている可能性が高いのです。

お疲れ解消ポイント

頬杖をついていると気づいたら、上半身を動かしましょう。
前屈、後ろへ体をそらす、上半身を左右にひねるといったシンプルな動きで十分です。

足を組む

座っている時、つい足を組んでしまう。最初は両足をついて座っていられるけれど、時間の経過とともに組んでしまう。
よくいわれることですが、ゆくゆくは骨盤の歪みにつながる姿勢なので、できる限り早く止めたい習慣です。
常にやらずにはいられない場合は、お尻や腰の筋肉が疲れて、体を支えきれなくなっているのかも。

特に、女性の場合は子宮の位置を支えるために、数多くの筋肉が重なり合っているエリア。
早く整えることが、女性特有の不調を和らげることにもつながる可能性があります。

お疲れ解消ポイント

足を組みたくなったら、立ちましょう。その場で体を動かせない場合は、トイレに行ってみて。腰を、左右それぞれ5回程度、1周5秒以上かけて回しましょう。
また、立った姿勢で足を肩幅に開き、お尻の穴を締める運動をするのもおすすめです。

どちらかの足に体重をかける

立ったまま作業を行う、行列に並ぶ。こんな時に意識したいのが、重心です。
疲れた時ほど、両足で立てればいいのですが、片方の足に重心をかけてしまいがちなのが人間の泣き所。
頬杖の項でご紹介した通り、立つことには多くの筋肉を使うので、長時間になると調整がしきれなくなることもありがちです。もちろん、緊張しすぎて疲弊することもあるでしょう。
特に1日を終えた後に、片方の足の裏だけが痛くなる、片方だけに魚の目やタコができる方は注意が必要です。

お疲れ解消ポイント

可能であれば、座るかしゃがむのが1番ですが、できないことも多いもの。

壁や丈夫なデスクなど、寄りかかっても平気なものに片手を突き、肩幅に足を開きます。
その状態で、かかとを軽く浮かせてすとんと落とす、を何回かやってみましょう。

前屈をするのもおすすめです。

上半身に手がいく

「?」と思われた方も多いでしょう。以下のような状態を指します。

・目をこする・かく・目の間を揉む
・頻繁に鼻を触る
・肩を叩く
・首を揉む
・頬を触る(叩く)
・髪に触る
・(いつもはあまりしないのに)腕組みの回数が増える

疲れている部位に、無意識に触っていると考えられます。

また、心理学的には自分を愛し、守ろうとする行動として、自分の体に触れているとも考えられるでしょう。

いずれにせよ、疲れている自分を何とか癒そうとする行動と考えられます。

お疲れ解消ポイント

首・肩を回しましょう。1周当たり3〜5秒程度の時間をかけるのがポイント。

また、筋肉の緊張を平等に和らげられるよう、首は必ず左右同じ回数、肩も必ず前後同じ回数行うこともポイントです。

可能であればそのあたりを歩き回ったり、お茶をしたりするのもおすすめです。

おわりに

なくて七癖という言葉があります。どんな人にも、意外なクセがあるということですね。

でも、疲れた時に出てくるクセは体からの悲鳴であることがほとんど。「自分はこんなことしない」と一笑に付さず、「やってないかな?」とチェックしてみてください。

当てはまることがあれば、そこはきっとあなたの疲れやすいところ。ぜひ、いたわる習慣をつけて、早め早めのケアをしてあげてくださいね。

祥月庵 fuu(しょうげつあん ふうう)
リラクゼーション祥月庵店長
[資格] 養護教諭2種免許状・からだゆるめセラピスト・公益社団法人 日本アロマ環境協会認定アロマテラピーアドバイザー
・日本総合カウンセリング付属 日本心理カウンセラー養成学院 心理カウンセラー養成講座修了・TCカラーセラピスト

もともと虚弱体質、また人間関係にも悩むことが多かった私。
健康にかかわる仕事を志し、経験する中で「もっと自分らしく健康を育てる仕事をしたい!」と思っていたとき、ちょうど母親からサロンを立ち上げたいという話があり、転身を決意。
サロンではカラーセラピーや、美しい立ち姿を作るセミナー、心を育てるセミナーをメインに活動しています。
[リラクゼーション祥月庵]
長野県飯田市中村の「したい時にしたいことができる体と心」を作るサロン。
公式サイト
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