あの大女優のほくろが○○って、知ってた?!~ビューティ今昔物語④~

セクシーさやキュートさを演出できるつけぼくろ、実はこんな昔からおこなわれていました!

顔にあるほくろって、なんだか気になる存在ですよね。
自分の顔にあると、ちょっぴり邪魔に思えたり、女優やモデルの顔にあるとチャームポイントに思えたり…。
ほくろの位置によって運気が変わるなんていう話もあり、最近はほくろを顔などに追加する「つけぼくろメイク」が流行しているそうです。
話題のつけぼくろですが、実は最近の流行…というわけではなく、とっても歴史あるものなのです!
今日は、つけぼくろについてお話しします。

白い肌を輝かせる…だけでなく、男性を虜にしちゃうつけぼくろとは?!

つけぼくろの起源は、なんと古代ローマまで遡ります。
もともとは歯の痛みなどを取るためにつけていた痛み止めの黒い軟膏が、シミやニキビを隠すのに役立ったり、肌の白さを強調できたりすることからメークとして使われ始めました。

その後、中世のヨーロッパでは空前のつけぼくろブームが起こります。
白粉を塗り、真っ赤なくちびるをつくり上げた後、重要なアクセントとして黒いほくろを付けることが、よりお肌の白さを輝かせることができるとして、欠かせないものとされたのです。
当時のつけぼくろは、黒いビロードなどの布を切り抜き、それを糊で顔の表面に貼り付けていました。
当初は丸い形がほとんどでしたが、流行が広がるにつれ、星形やハート形、花型といった様々な形が使われるようになり、ダイヤなどの宝石をちりばめた高価なものまで登場しました。
付ける場所も顔だけではなく、セクシーさを強調するために胸元や首筋につけるといったワザも…。
さらには、ほくろの位置や形にメッセージが込められるようになり、同じほくろを付けることで仲間意識を表したり、自分のその日の気分を表現したりされるようになりました。
例えば、「私は寡黙なのでそちらから話しかけてね」とか、「情熱家なので燃えるような恋がしたい!」とか…中にはキスの許可を意味するものもあったとか!
当時はつけぼくろを付けるプロ“つけぼくろ師”なる職業や、金でできた豪華なつけぼくろ入れがあったそうで、流行の凄さがうかがえますね。
また、胸元に付けるつけぼくろは特に色っぽさを演出するとして、男性を悩殺する「アサシーヌ(フランス語で女性の暗殺者を指す)」と呼ばれていたそうです。
機会があったら試してみたい…かも?!

ほくろは最大のチャームポイント?! あの大女優も使用していた!

このように、ファッションに利用されてきたほくろではありますが、現れる場所によってはコンプレックスになってしまうこともありますよね。
日本でも、江戸時代にもぐさを使ったお灸でほくろを取っていたという記述が残っているそうです。
美容医療でほくろを取った経験がある方もいらっしゃるかと思います。
場所や形、色、大きさによって、魅力に感じたり、欠点になってしまったり…ただの小さな黒い丸ですが、強い印象を与えるようですね。

テレビや雑誌を見ると、印象的なほくろのある、女優やモデルがたくさんいます。
ほくろがチャームポイントの女優といえば、往年の大女優、マリリン・モンローを思い浮かべる方も多いのではないでしょうか?
口元にあるセクシーなほくろは、彼女のセクシーかつキュートな美しさにぴったり!
ですが、驚くことにマリリン・モンローのほくろは、実はつけぼくろだったのです。
確かに撮影時期や出演作品によってほくろの位置が異なっていますし、プライベートの時の写真を見てみると、口元のほくろはありません。
マリリン・モンローも、自らの魅力を演出するために、つけぼくろをしていたのですね!

最近はやりのつけぼくろは、中世ヨーロッパ時代のように布を張り付けるのではなく、アイライナーやアイブロウペンシルで描く、つけぼくろならぬ「描きぼくろ」だそうです。
どちらのアイテムも、普段から使用している方が多いと思いますので、手軽に始められるところがいいですね!
服装や髪形を変えるより、簡単にチャレンジできそうです。
春は、新しい出会いがたくさんある季節。
描きぼくろで、いつもと違う自分を演出してみるのも、なかなか面白いかもしれませんね!
(キレイ研究室研究員:船木)

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