どんな資格を取ればスキルやキャリア、給与アップにつながる?「社会保険労務士」を考えてみてはどうでしょうか?

どんな資格を取ればスキルやキャリア、給与アップにつながる?
いわゆる八士業に憧れはあるけど、資格取得が難しそう…
今回は、社会保険労務士法人レクシード代表の鈴木教大さまに、おすすめの資格として「社会保険労務士」についてお話ししていただきました。
 
社会保険労務士の鈴木教大(すずきのりひろ)と申します。
私がみなさまにおすすめする目指すべき資格は、やはり社会保険労務士資格です。

合格率約6%!確かに難関、でも取得する価値はあります!

社会保険労務士試験における合格率は、例年6%台を推移しており、2500人前後の方が合格しています。
合格ラインとしては各科目ごとの合格基準点があるものの、だいたい総合得点の6割~7割を取れば合格に達する試験です。
合格率6%と聞くと尻込みしてしまうかもしれませんが、6~7割の点を取れば合格できると聞くと、チャレンジしてみたくなりませんか?
また、合格率としては、10人受験して1人未満ですが、毎年4万人弱の受験生のうちある一定数はお試し受験やあまり勉強することができなかった方たちが含まれているので、きちんと勉強している方達の中での合格率として15%前後にはなると想定されます。
そんな難関試験ではありますが、内容としては皆さんにとってなじみのある労働基準法や労災、雇用保険、健康保険、厚生年金、国民年金などが中心となり、最近注目される働き方改革も相まって、人気資格となっているようです。
 

ますます広がりを見せる社会保険労務士の活躍の場

昨今、労働者の権利意識の向上から法令順守を推進していくにあたって、社会保険労務士の活躍の場が広がっています。
ひと昔前は社会保険労務士業務の中心だったのが、行政機関(ハローワーク、労働基準監督署、労働局、年金事務所)に提出する書類作成、就業規則の作成や給与計算関係などでした。
現在は、労務管理や社会保険に関する相談に応じたり、または指導したりといった労働全般アドバイザーとしての業務が多くを占めています。
従業員を一人でも雇用するのであれば、法令に順守した形での雇用契約締結が必要となりますし、労働者が働きやすい職場環境の整備、健康経営に関するアドバイスや人事評価制度構築、退職金制度構築、様々な労働者からの相談対応から人材採用支援と、人に関すること全般について企業からの要請が増えています。
幅広い業務の中から専門の業務を特化し、アドバイザーとして活躍されている女性も数多くいます。
働く時間も自分の裁量で調整できることから、育児中の女性からも人気が高まっています。

[執筆者]

鈴木教大
社会保険労務士法人レクシード代表
特定社会保険労務士
医療労務コンサルタント

沖縄から青森まで数百社にのぼる顧問企業の支援実績から、労使トラブル対応など、特定社会保険労務士として現実的な解決策提示・予防措置提案を行うエキスパートとして定評がある。
企業の労務を「予防」という視点からサポートすることに力を入れており、労働保険・社会保険関係の手続きから給与計算、クラウド勤怠管理、行政対応、リスク回避型の就業規則作成支援、退職金制度構築、入札にからむ経営事項審査サポートまで、幅広く企業の人事サポートを行っている。

社会保険労務士法人レクシード
https://www.rexseed.jp/

関連記事一覧